キョウチクトウのおはなし

夏のお花としてポピュラーなキョウチクトウ
暑さにも強く赤やピンク、白の花を咲かせる常緑性の低木です。
可愛い花木なのに花言葉は「注意」「危険」「油断禁物」とちょっと怖い言葉が並びます。
なぜなのかちょっとお話しますね。

もともとキョウチクトウの木は大気に含まれる有害物質を吸収すると言われていたため公害に強い樹木として街路樹や公園に植えられる事が多かったそうです。

また広島市では原爆投下後75年間草木も生えないと言われていましたが、被爆焼土にいち早く咲いた花としても知られています。※キョウチクトウとカンナの花が咲いたと言われています。
そのために原爆からの復興のシンボルとなり広島市の花に指定されました。

これだけきいてみると良いところしかない様な感じがしますが。。
実は有毒植物としても有名なんです。

木全体、特に白い乳液や種子に有毒成分を含んでいます。

大人が葉っぱを5〜15枚食べると致死量に相当すると言われていて日本でも死亡事故が起こっています。

池に落ちた葉っぱによって魚が死んだり、海外でも羊や牛の飼料にキョウチクトウの葉っぱが混ざっていたため死亡事故が起きています。

身近なところだと一緒に買い物に行ったわんちゃんを街路樹につないで待たせていたのがキョウチクトウの木。夜になって急に具合が悪くなって病院に担ぎ込まれた事もあるようです。
落ちていた葉っぱを食べてしまったか、幹をかじってしまったか。。
キョウチクトウによる中毒は原因が分かりづらく急死して気がつく事が多いそうです。
原因が分かっても治療薬がないのでただただ元気になってくれる事を待つしかない。。

他にもバーベキューの串に使って中毒になった。伐採したキョウチクトウの木を燃やして煙を吸い込み病院に運ばれたなどなど。。
人気ドラマの「ミステリーという勿れ」でもキョウチクトウの木を暖炉にくべた殺人事件が描かれていました。
ちなみに枯れ葉にも有毒成分は含まれていて自然に分解されるまでに1年ほどかかるそう。

花言葉の通り本当に怖い木なんです。

猫は家の中にいることがほとんどなのであまり心配は無いと思いますが
有毒植物だということを知らずにお花が可愛いからとひと枝切ってお部屋に飾る。。なんてこともあるかもしれません。

色々と怖いお話ばかりしてしまいましたが。。
可愛い家族を守るためにも危険な植物には接することのないように気をつけてあげましょう。

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